70代を生きる

夫と息子の病気に付き合いながら生きていく毎日を記していきます。

夫の大腸がん 検査入院

今日は一泊で検査入院の日です。

夫は朝6時前から起きてモビプレップという腸管洗浄剤を飲んでは

トイレに行くを繰り返していました。

「11時までには来てくださいね」と言われていたので

「10時には出ようね」と言っていたのに

なかなか指定の透明色にはならないからと10時半までねばり

やっと出発。

病院に着いて入院手続きを終えると

「付き添いの方はここまでです」

といわれ、ナースステーションの前で夫と別れ帰ってきました。

(コロナの影響で病室には入れません)

 

「明日は出血がなければ朝10時帰れますよ」

と看護師さん。

「出血したらすぐは帰れないんですよね」

「とにかく朝電話してね」と耳の不自由な夫に繰り返し言ったけど

聴こえていたのかしら。

 

夫は以前から耳が不自由だったけれど

去年肺炎で入院した時から特に聴こえなくなった。

我が家にとっては高価な約35万という補聴器を買ったものの

10のうち2ぐらいしか聴こえてないようで

相変わらず大きな声か筆談でやり取りをする毎日。

テレビは字幕が出るので助かっているが音楽は聴けない。

耳が不自由になる前はサラ・ブライトマンが好きで毎日聴いていたけれど

今は聴くことができない。静寂の世界はどんなだろう。

それでも夫は愚痴を言ったことはない。

私は言いたいことが伝わらないと

「なんでわからないの!?」などど腹を立てる始末。

聴こえない夫のほうがつらいだろうに。

 

とにかく今日は無事に検査が終わってほしい。

 

夜になって主治医から電話があった。

「予想以上に深くまで進行していて内視鏡では取りきれなかったのでまた改めて外科の手術をすることになります。

それで今回、明日の退院は無理なので来週始めになります」とのこと。

 

予想しなかったわけではないけどショックだった。

 

夫は万が一の事を考えたのだろう。統合失調症の息子に手紙を書いて、今日出かけるとき渡していた。

 

いやいやまだ夫には元気でいてもらわないと。

私一人で息子の世話は無理。