70代を生きる

夫と息子の病気に付き合いながら生きていく毎日を記していきます。

大腸がん腹腔鏡手術

いよいよ大腸がんの手術日になりました。

本人は2日前に入院して検査等を受けています。

朝9時から手術が始まるのて8時30分には来てくださいとの事。

あいにく大雨で道路が渋滞し少し遅れてしまった。

インフォメーションで手続きをして、言われていた階のナースステーションに

着くと、外科の担当医師の顔もありました。

付き添い者も毎日記録するよう言われていた体温と体調の表を渡すと

9時までラウンジで待っていてくださいとの事。

 

9時きっかりに「これから手術室に行きますから見送ってください」と

案内され、看護師さんについていくと夫が点滴をぶらさげたポールを

押して歩いていました。

(自分で歩いて行くんだ)

エレベーターを降りるとすぐ手術室でした。

「付き添いの方はここまでです」

夫に「頑張ってね」と言ったのですが夫は無言。

 

それから6時間

12時ごろ病院内のレストランに行き天ぷらそばを食べた以外は

ラウンジの同じところに座ってひたすら待ちました。

本も持ってきていたので少し読書もしたけれど

他に人がいてテレビもつけてあったので集中できませんでした。

だんだんお尻も痛くなってきたころ呼ばれました。

「今手術が終わったんですが先生がお話があるそうですから

来てください」と看護師さんに小さな部屋に案内されました。

担当のA医師「手術は終わりました。がんらしき部分は取りましたが

やはりステロイドのせいでもろい感じはしました。縫合部分が

しっかり着くかどうかは様子をみないとわかりません」

と言いながら、切り取った腸の現物を見せてくれました。

10センチ四方ぐらいの赤茶っぽいビラビラした肉片でした。

(こういうの見せるんだ)とびっくりしました。

「このあたりががんだと思うので病理検査に出します」

と言われたけど、素人にはどこががんかは見分けがつきません。

それは画像を観ても同じで、やはり医者じゃないとわからないと思います。

それでも今は見せて説明されるんですね。

 

その後しばらくして

手術室から出ますから会って下さいと言われ行くと

移動中のベッドの中で夫は首を左右に振って苦しそうでした。

そのあと麻酔が切れた後もっと痛くなったらしく

「こんな痛いなら死んだほうがいい」とか言いながら

うなっていました。

看護師さんが痛み止めの点滴を背中と腕の2か所につけて

くれたけれどなかなか効いてこないらしく、

うーうーと言いながら痛みをこらえていました。

痛みをこらえる夫を見てるのもつらく

時間だからと言って病室を後にしました。