70代を生きる

夫と息子の病気に付き合いながら生きていく毎日を記していきます。

統合失調症の息子 生まれてからの経緯(1)

統合失調症の長男は43歳になりました。あまり振り返りたくないのですが思い出してみると10代20代は最悪でした。

不登校、引きこもり、意味不明な事を叫んで家族へのDV。

どうしてこんな病気に我が子が、とつらく悲しい時期でした。

その頃と比べると今はなんとか平穏です。

 

長男は生まれた時親指の隣に小さな指がもう一本ある多指症でした。奇形であるということは他にも異常があるのではと心配しましたが、この指は手術で取れば他の指に影響はないし、その他はどこも異常はないと言われたので安心して子育てに励みました。

指の手術は6ヵ月の時行い成功でした。

 

しかしだんだん成長するとともに何だか普通の子と違うのではないかと思うようになりました。

〈幼児期〉

*同じくらいのお子さんと積極的に遊ばせようとしましたが、気に入らないとすぐ噛みついたり叩いたりして仲良く遊べないことが度々ありました。

*買い物に出かけて欲しいものがあると買ってもらえるまで動かず、しまいにはひっくり返って泣き叫ぶことも度々でした。

*遊びはミニカーを並べることだけが好きでした。

*3才の時弟ができたのですが、可愛がる様子はありませんでした。

*家族でどこかに出かけても楽しそうではなく、一人で留守番していると言って困らせたこともありました。

 

40年前はまだ発達障害という研究は進んでおらす、私の疑問も、「子供にはよくあること」ですまされてきたのです。

 

【小学時代】

*友達とは積極的に遊ばない。

*意地悪したりするので敬遠される。

*時々不登校になった。

*弟に優しくしない。

*勉強はそこそこできたので塾に行かせたが続かなかった。

*スイミングに弟と一緒に通わせたがこちらも続かなかった。弟はずっと続けた。

 

【中学時代】

*家族に対していつも不機嫌で話しをしない。

*友達がいない。できてもうまく付き合えない。

*弟に意地悪する。

*母親にも反抗的

 

【高校時代】

何も言わないので何を考えているのか、どうしてあげたらいいのかわからないまま悩むうち、一年生の二学期に友達に暴力を振るって不登校になりそのまま退学。

その後引きこもる。

 

私は仕事が休みの日にはあちこち相談に行きました。

しかしどこでも本人を連れてこなければ診断できないと言われ続けました。

その頃は暴力も振るうようになっていて家から連れ出すのも困難だったのです。

 

夫は「我がままなんだから放っておけばそのうち変わる」と協力的ではなく、

一体どうしたらいいのかとひとり涙を流す毎日でした。

 

(続きは後日)